指輪の買取事情
ブランド品の指輪は、実は買取されないことや査定額が限りなく低いことがあります。古いもの、人気がなくなってしまったデザインや保証書がついていない場合は店側から買取拒否という悲しい事態に陥ります。しかし保証書はともかく人気の優劣はどこで決まるのでしょうか。どういったブランド品の指輪を買取してくれるのか、買取のポイントなどを紹介していきます。
買取をしてくれるかどうか
まずは買取をしてくれるかどうかを複数件問い合わせてみると良いでしょう。広告上でブランド品指輪買取を謳っていても実際に持っているブランド指輪が対象から外れていたりします。ブランド名、指輪の名称を知っているならば名称を、知らないのであれば形状を詳しく伝え、どのくらい前に入手したかも付け加えてください。その場で査定額は出ませんが、買取可否は判断できます。
指輪の買取ポイント
前述しましたが保証書は必要です。紛失した場合でも買取してくれることもありますが、指輪に添えたほうが良いでしょう。保存箱や購入時についてきた箱や袋もあると多少査定額が変わるようです。もちろん、指輪自体のお手入れもしてから査定に出しましょう。傷などあった場合はなるべく触らず、ほかの部分を綺麗にすると印象は良くなります。
いくらブランド品であっても古いデザインですと、査定額が低かったり、お断りをされてしまったりします。海外でも人気の高いブランドなどが高額買取されやすいです。例として、海外ブランドではシャネルやブルガリ、国内ブランドだとスタージュエリーや4℃です。ここで一つ付け加えるのならば、使わなくなったらすぐに買取してもらうことをお進めします。流行の流れが速い世界なので新しいものでもどんどん「古いデザイン」になってしまうのです。
ブランド品の指輪と一口に言っても、ダイヤモンド等の宝石がついているか、指輪自体に使用されている素材は何かによっても前提が異なって来ます。例えばダイヤモンドがついているブランドリングを査定に出す時、ダイヤモンドやリングの地金を単体として査定してもらうのか、そっくりそのままブランド品として査定してもらうのかの前提で別れるのです。バッグや靴などとは違い、ジュエリーのややこしいところです。もちろん、どちらかを選ぶのは買取りをしてもらう側の自由です。しかし、指輪への思い入れや値段で決定することが良い選択でしょう。
指輪の買取実績
実際に買取実績のあった指輪を紹介していきます。定価は高額につき、オープン価格になっていることが多いため、あくまで参考にしていただけると幸いです。
ハリーウィンストン(HARRY WINSTON)のソリティアダイヤリングは、参考価格95万円を36万円での買取実績がありました。元値の約38%での買取価格で、こちらはほとんど使用せず、鑑定書や箱もそろっていたためこの値段になりました。他にもハートシェイプ・エタニティダイヤリングが100万円、ベル・バイハリー・ダイヤリングが75万円での買取実績がありました。高額買取に思われるかもしれませんが、元値からすると半額以上に値を下げています。
カルティエ(Cartier)のスリーカラートリニティダイヤリングは参考定価53,8万円を40万での買取実績がありました。これは元値の約75%といった高い査定額になっています。理由としては鑑定書と箱付きで、あまり使用していないことなどが挙げられます。一番の理由としては最新カタログにまだ掲載されている商品だからです。また、参考価格が114万円で、買取価格が75万円のカレスドル・キデバルダイヤリングも同じ理由での高額査定になっています。
ブルガリ(BVLGARI)
ブルガリの魅力はビーゼロワンというエンブレムがアクセサリーデザインとして取り入られていることです。流行に流されにくく、男女ともに持ち安いことです。美品のビーゼロワンリングが参考定価14,5万円のところ、9万円での買取実績がありました。元値の約65%と高い買取価格です。ブルガリ・ブルガリ・ダブルロゴリングは参考価格19,9万円のところ、4,3万円での買取価格になりました。こちらは使用感のある中古品が理由でした。
ティファニー(TIFFANY&CO)
ティファニーは人気のあるジュエリーブランドで中古市場にも需要があります。しかし、買取価格としてはそれほど高額にならないのが実情です。コブルストーン・サファイア・ダイヤリングは参考価格176万円が70万円、元値の約40%と低めの買取価格になりました。理由としては大変豪華な指輪なのですが、好みが分かれるデザインとなっているからです。センチメンタル・ダイヤリングはハートの台座の上に3粒のダイヤが散っているかわいらしくも実用的なデザインですが、使用感があるために5万円の買取査定額になりました。参考価格としては24万円で、元値の21%と低めの買取価格となっています。シェアドプロングダイヤリングは参考価格74万円で、買取価格が30万円とやはり元値の40%の価格でした。
シャネル(CHANEL)はデザイン性が高いことが有名ですが、ジュエリーも同じくハイセンスです。バッグのマトラッセシリーズと同じモチーフのマトラッセリングの買取価格は4万円で、元値の16%と大変低い査定額になっています。エンゲージリングでも有名なリュバン・ドゥ・シャネルというリボンモチーフの指輪も買取価格が13万円で元値の16%の買取価格となっています。有名どころのブランドでも厳しい査定額になっていしまいます。
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)はバッグでも人気のハイブランドで、ジュエリー部門でも人気を博しています。バーグ・モノグラム・イディール3連リングは、名前の通りルイ・ヴィトンのろごであるモノグラムを模したジュエリーです。参考価格が39,5万円で買取価格は10万円、元値の約26%とルイ・ヴィトンの買取価格としては信じられないくらい低めの価格になっています。有名ブランドの指輪でも買取価格の低さが目立ってしまっています。
4℃(ヨンドシー)は日本のブランドで、繊細なデザインで人気が集まっています。ですが、ごくたまにノーブランド扱いを受けてしまうことがあり、査定に持ち込む前に問い合わせをする必要があるかもしれません。そのことから買取価格も低めです。実際、買取実績のある商品はダイヤの指輪が多かったのですが、元値の10%前後と大変厳しい価格となっています。
スタージュエリー(STAR JEWELRY)も日本のブランドです。星や月などをモチーフにしたデザインが有名ですが、さりげない普段使いできる魅力をもったデザインが数多くあります。中古市場では少なからず需要はありますが海外の有名ブランドには劣ってしまうようです。買取実績は数多くあるのですが、4℃と同じく、元値の10%前後と厳しい買取価格になっています。
指輪の買取相場
指輪などのジュエリーは流行の回転が速いため、買取相場が低めになっています。比較的買取されやすい指輪は、身に着ける時と場所を選ばないシンプルなデザインが多く見受けられました。ブルガリのような普遍的に変わらないものは高めの高額査定が出ることも判明しています。全体的な指輪の買取相場としては、例外はありますが元値の15%前後となっています。
買取をしてくれないからとあきらめずに、複数店当たってみてはいかがでしょうか?その店によって、得意不得意が分かれるので思いがけず高額な買取価格が出るかもしれません。