腕時計の価格が高額になるのはブランドの価値、金やプラチナなど貴金属やダイヤやルビーなどの宝石の使用、時計の特殊機能によるところが大きいです。何よりも時計を作り出す職人の技術の結晶でもあるからです。特殊機能の種類としては、クロノグラフと呼ばれるストップウォッチ機能があります。その他に、同時に2つの異なった時間を示す、デュアルタイム機能、セットした時刻を知らせるアラームなどがあります。
腕時計の買取事情
時計の買取相場は定価の20~45%での買取価格です。高級時計ともなると資産運用に使われるほど価値が下がらない品になっています。より高額を目指すならば、ギャランティカードや保証書、箱やコマなど持ち込むと査定額がわずかですが上がります。理想の形としては、購入時の時そのままで持ち込むことです。店によっては、時計ケースだけでも買取してくれるところがあるくらい付属品は重要な物なのです。
高額買取が期待できるブランド
- PaulPicot(ポールピコ)
- OMEGA(オメガ)
- ROLEX(ロレックス)
- Breitling(ブライトリング)
- BVLGARI(ブルガリ)
- IWC (インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)
- FRANK MULLER(フランクミュラー)
- HUBLOT(ウブロ)
人気のあるブランド
- TagHeuer(タグホイヤー)
- CHANEL(シャネル)
- HRMES(エルメス)
- LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
ブランド別買取相場と人気モデル
TagHeuer(タグホイヤー)
タグホイヤーはスイスの高級時計メーカーです。日本でもファンが多く、中古でも需要の高い人気のブランドです。買取相場は5~20万円前後となっています。他の高級時計ブランドと比べてしまうと、低価格ですが買取されやすいブランドです。
人気の高いモデルは、「カレラ」です。こちらのモデルはタグホイヤーの代表モデルとなっています。その他の人気モデルは「リンク」と「アクアレーサー」です。「リンク」はビジネスシーンに使いやすいデザインで人気が高く、「アクアレーサー」は同一モデル全てにおいて300メートル防水以上の高い防水性という機能に人気が集まっています。
タグホイヤーは買取専門店があるので、複数店舗査定に出すのをお勧めします。注意したいのは、超高級時計買取専門店には査定に出すことです。理由としては高級時計ではあるのですが、価格としてはリーズナブルなため、買い叩かれてしまう可能性があるからです。
PaulPicot(ポールピコ)
スイス発の高級時計ブランドです。ハイセンスなデザインに人気が集まっています。人気のモデルはTECHNOGRAPH(テクノグラフ)で、買取相場は12~18万円となっています。他の人気モデルのPLONGEUR(プランジャー)は定価30~200万円で販売されています。販売価格に差があるため、買取価格も4~80万と差が生じた価格になります。
OMEGA(オメガ)
時計に興味がない人でも一度は聞いたことがあるくらい有名な時計ブランドです。オメガの買取で注意しなければいけないことがあります。買取相場の幅が大きく、買取店舗ごとで大きく買取価格が異なってくるのです。多少面倒でも、即決せずに必ず複数店舗に査定に出してみることをお勧めします。買取価格は基本的には定価の50%以下と、高額の買取が期待できます。
人気モデルは「スピードマスター」です。同じ名前のモデルでも型式によって販売価格が15~70万円と幅があります。それによって買取価格も異なるので注意しましょう。その他の人気モデルは「シーマスター」と「コンステレーション」です。「シーマスター」は名前の通り、ダイビングを嗜む人たちに大変人気のある時計となっています。「コンステレーション」は時計の精度を競う大会で世界記録を樹立したほど精度が高く、時計愛好家からの憧れの一品です。
オメガの中で、特に高額買取期待できる時計を紹介します。「シーマスター・アクアテラ15,000ガウス」はプレミアム化が期待されていて、将来定価より高額になるのではないかと言われている時計です。同じく、「シーマスター300 SPECTRE LIMITED EDITION」は世界中で7007本の限定品となっています。そのため、今の段階の新品買取最高額は81万円とかなりの高額取引が期待できる時計となっています。
ROLEX(ロレックス)
ロレックスの買取価格が高額の理由は世界的に人気ブランドの割に流通量が極端に低いためです。もう1つの理由は高級実用時計として名を馳せているからです。他の高級時計ブランドも耐久性に優れていますが、ロレックスの場合、さらに長年使える耐久性と優れた素材を使用し、製造をしているのです。そのため、買取価格が100万円を超えることは珍しくありません。
人気のモデルと、買取相場です。以下の相場は良品の場合です。
- サブマリーナ/サブマリーナデイトナ:買取相場20~80万円
- エクスプローラー:買取相場40~50万円
- デイトナ:買取相場40~50万円
ロレックスの中でも特に高額で売れるモデルを紹介します。「エクスプローラー2ref.1665」は正規価格25万円で販売されていましたが、現在の買取相場は150万円前後とかなりの高額になっています。また、「ミルガウスRef.1019」も、正規価格25万円で販売されていましたが、現在の買取価格は最高300万円と大変な買取価格となっています。
ロレックスはメンズウォッチに人気が高い事で有名ですが、レディースにも勿論、人気はあります。人気モデルは「オイスターパーペチュアル&デイト」で、買取相場は25~30万円です。「デイトジャスト・レディース」、買取相場は30~70万円となっています。
Breitling(ブライトリング)
ブライトリングは男性からの熱い支持を受ける時計ブランドです。30~40代男性の昇進祝いや結納返しとして購入されることが多いといいます。実用性に優れ、他のメーカーが実現できないメカニックテイストをしているため、男性が憧れる時計トップスリーに入るくらい人気が高いブランドです。
人気モデルと買取相場を紹介します。「ナビタイマー」はブライトリングを代表する人気モデルです。現役パイロットも多く購入するといいます。買取相場は30~50万円前後です。「モンブリラン ダトラ」はデザイン性と実用性を兼ね備え、他のモデルと比べ、小ぶりのスタイルになっているため、人気です。買取相場は 20~40万円前後です。「クロノマット」はスイスのメカニカルクロノグラフの中でもトップセラーになるほどの時計です。買取相場は25~48万円前後となっています。ちなみにB01には500メートルの防水機能も搭載されていて、スポーツウォッチをする人から大変人気があります。
BVLGARI(ブルガリ)
デザイン力が高く、「ブルガリ ブルガリ」に見られる風防を止める一部品にしかないベゼルにブルガリの刻印をするという画期的なデザインを送り出しました。今でもこのモデルは人気が高い時計となっています。モデルにもよりますが、全体を見た買取相場は5~40万円前後と高額になっています。
人気モデルは「ディアゴノ」で、買取相場は15~50万円前後です。特に人気の高い、「ブルガリ ブルガリ」の買取相場は10~40万円前後です。
IWC (インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)
昨今、アンティークウォッチの価値が見直されてきています。そのため、ブランド自体の人気が急上昇していて、中古のものでも需要が高まってきています。特に需要の高いIWCの時計は査定ランクの最も低いランクでも20万円と高額の買取をされています。
査定に出す前の注意点は、オーバーホールはしないことです。IWCの場合、逆効果になる場合があるのです。その理由としては、オーバーホールをすることにより、部品が少しでも変わってしまったりするとIWCの価値が下がってしまいます。
人気のモデルは「ポルトギーゼ」で、今一番人気が上昇している時計です。他にも「パイロットウォッチ マークXVI」や「ポルトギーゼ・クロノ」、「ビッグインヂュニア7デイズ」などがあります。それぞれ買取相場は、15~30万円前後、20~40万円、40~70万円前後と高額での取引価格となっています。
CHANEL(シャネル)
シャネルの時計は時計自体のクオリティは他の高級時計ブランドにも劣りません。しかし、シャネルは比較的遅く時計産業に参画してきたため、他のブランドに比べると買取価格は控えめになってしまっています。そんな中、高額買取が期待できるのが「シャネルj12」です。シャネルの代表的モデルで、買取相場は15~30万円前後です。その他の人気モデルは、女性からの圧倒的人気を誇る「プルミエール」です。独特の八角形の形が大変ファッショナブルとなっています。 買取相場は5~10万円前後となっています。
HRMES(エルメス)
エルメスの時計の買取相場は高額でもありませんが、低額でもありません。しかし、根強い人気があり、一定の需要があるため買取強化をしている店も少なくありません。エルメスの人気モデルは男女問わず人気が高い、「クリッパー」です。「クリッパー」の中でも特に人気のある時計は「クリッパーPMステンレススティール」です。買取相場は5~10万円前後となっています。女性に圧倒的人気を誇る「ケリー2」の買取相場は30,000~80,000円前後です。レヂィースウォッチで高額買取が期待できるモデルは「ケリーウォッチ」でしょう。こちらはベルトに南京錠が付いているデザインで、南京錠部分が時計になっているものです。買取相場は15~50万円前後で、状態や形式によってはより高額が期待できます。
FRANK MULLER(フランクミュラー)
1992年にスイスで創業されました。複雑な機構の技術を作りあげ他、創業者の天才的な技術に注目が集まりました。フランクミュラーの特徴はビザン数字を用いた文字盤と曲線を持つ、一目見ればフランクミュラーだとわかる独創的な時計です。買取査定の最低ランクの品でも、買取額が20万円以上と高額になります。人気モデルは買取額も高額です。代表モデルでもある「ロングアイランド」の買取相場は20~140万円です。「カラードリーム」の買取相場は10~75万円前後となっています。「カサブランカ」の買取相場は控えめですが、それでも10~40万円前後と高額です。時には、壊れていても5~10万円での買取実績がありました。技術と品質の高さを物語っています。
Hamilton(ハミルトン)
ハミルトンは元アメリカのメーカーで今はスイスのウォッチグループに合併されています。アメリカ軍の船舶用の特殊時計を生産して、軍用時計として名を馳せていました。そのため、女性用からミリタリー風の時計まで幅広いモデルを生産しています。定価が5~10万円以内のものが多くリーズナブルです。買取相場は20,000~60,000円前後となっています。人気モデルは「カーキフィールド」、「イントラマティック」、「ジャズマスターオープンシークレットクロノグラフ」です。
PANERAI(パネライ)
スイスの技術とイタリアのハイセンスなデザインで絶大な人気を誇っています。元はイタリア海軍御用達で第二次世界大戦時は門外不出なほどクオリティはの高い時計です。人気モデルは一番有名で、パネライの定番モデル「ルミノール」です。買取相場は20~40万円前後です。高額買取を期待できるモデルが「ラジオミール」で、相場が50~100万円前後となっています。
LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
ルイ・ヴィトンの時計はメンズにもレディースにも人気が高いブランドです。全体を通した時計の買取相場は5~40万円前後と高額が期待できそうです。
メンズに人気があるモデルは、「オトマティッククロノグラフ」、「ダミエ」、「インブラック」です。実用性よりも盛装時に身につけるデザインとなっています。 高額の買取価格が期待できるのは「オトマティックGMT」で、相場が23万円前後です。
ルイ・ヴィトンの時計は実はレディースのラインナップが豊富です。宝石があしらわれ、女性らしい華やかな色合いのものが多く生産されています。人気のモデルはモノグラム柄です。特に人気が高い時計はモノグラム柄が見え隠れする「タンブールホログラムモノグラム」です。人気モデルというよりも様々なシリーズのなかでベルトがヴェルニ仕様になったタイプに人気が集まっています。高額買取が期待できる時計は、モノグラムモチーフの「クロノグラフ・タンブールラブリーカップ」です。相場は25万円前後となっています。
HUBLOT(ウブロ)
ウブロの時計の買取査定で注意する点は、保証書を紛失しないことです。ウブロは真贋の鑑定が大変難しいためです。もし保証書がない場合、買取を受け付けてくれない場合があります。精巧な偽物が出回るということは人気の高い証拠でもあります。もし、購入時にギャランティカードや保証書がない場合は偽物を疑った方が良いかもしれません。
人気モデル「ビッグバン」、「キングパワー」は高買取価格も高い傾向にあります。買取価格が100を超えるのが珍しくありません。買取相場として、「ビッグバン」が30~200万円前後となっています。「アイルトン・セナモデル」にも140万円での買取実績があり、もし所持しているのならば、高額の買取が期待できるでしょう。
壊れた時計の買取について
もし、時計が電池切れや針が外れてしまっているなどなど壊れてしまっている場合の買取を紹介します。何店舗かの時計買取専門では修理するノウハウが存在しています。そのため、買取価格は下がるものの、破損のための買取拒否はあまりされません。もしも、完全に壊れている場合でも、パーツとして売ることも可能なため、買取してくれる店も存在しています。買取店舗にこだわらなければネットオークションなどで売ることも可能です。規約などで売れないパーツもあるのできちんと注意事項や規約を守って参加しましょう。高級時計のパーツがネットオークションにおいて売れないということは滅多にありません。