掛け時計は、壁や柱にかけて使用する時計のことです。部屋の中で時間を見れるようになっており、主に大きな円板状の形をしています。昔は振り子時計が主流で、重量もあったため柱に取り付けなければ落ちてしまうこともありました。

そのため、柱時計とも呼ばれていました。軽量化が進み、掛け時計という名称が一般的になっています。今の主流はデジタル表示の時計となっていますが、アナログ表示の時計などデザイン性の高いものが好まれています。鳩時計やからくり仕掛けの時計は今なお注目されています。

人気のあるブランドと時計

人気のあるブランドを紹介していきます。

AMS社(アムス社)

AMS社はドイツ生まれの創業150年以上を誇る世界最古のクロックメーカです。芸術の伝統品としても名高いブラックフォレスト掛け時計もこちらのブランドなのです。デザインはクラシック調からガラスと木材基調としたモダンな時計までハイセンスで幅広いデザインを手がけています。

HOWARD MILLER(ハワードミラー)

ハワードミラーは社名にもなったハワード・ミラーが設立した米国の時計メーカーです。高品質で重厚なデザインの時計に評価が高く集まっています。大型の床置き時計を製造している時計ブランドとしても有名です。

hermle(ヘルムレ)

ヘルムレは創業100年を誇るドイツの老舗時計ブランドです。世界トップメーカーとしても名高い時計です。そのため、新築祝いや結婚祝いなどの贈り物に選ばれることが多い傾向にあります。もっとも人気が高い品が、大きめの箱型をした振り子時計です。高級品のため、30~100万円することも珍しくありません。

Roger Lascelles(ロジャー・ラッセル)

イギリスの時計ブランド、スミス・クロックは戦前100年もの間、イギリスの時計市場を席巻してきました。しかし、戦後生産を中止してしまったため、ライセンスをロジャー・ラッセル社が収得し、生産を開始したものです。重厚なアンティークのデザインで多くのファンを魅了しています。

掛け時計の買取事情とその需要

掛け時計は中古市場において需要は高くありません。買取相場としては500~3,000円前後です。品によっては金額に多少の上下があります。

置き時計と比べて買取実績数がかなり少なく、買取において需要がかなり低いことがわかります。例外として、アンティーク振り子時計はコレクターに人気が高く、買取額も場合によっては10万円とやや高めとなっています。

ただし、アンティークと言っても今なお現役で動くものや見た目の綺麗さが求められてしまいます。

買取金額は高額にはなりませんが、買取をしてくれる店舗はあるので電話問い合わせしてみるなど確認してから持ち込むといいかもしれません。