時計には腕時計、置き時計、掛け時計といった種類に分かれています。腕時計にも、メンズ用、レディース用、ボーイズ用などの種類に分類されています。では、それぞれどういった特徴を持っているのでしょうか。また、どういった違いがあるのでしょうか。紹介していきます。
大きさの比較
まずは、大きさから比べてみましょう。調べてみたところ、それぞれのサイズというのはあくまで目安で、ブランドによっても異なっています。サイズの計り方はケースの部分で計ります。3時から9時の方向が時計の横幅になっていて、この時3時の位置についているリュウズと呼ばれるネジまでは計りません。
以下のサイズは平均的なサイズです。
- メンズ:38~40mm
- レディース:20~26mm
- ボーイズ:31~35mm
メンズとレディースの大きさにかなりの開きがあることがわかります。ただ、最近の流行の傾向として、メンズ用は小さく、レディース用は大きくなっていっているようです。
というのは、実は時計にはっきりとしたメンズ用、レディース用といった区別はないからです。大きさに開きがある理由としては、男性、女性の体格に合わせて作っただけにすぎません。
メンズ用と呼ばれるサイズと、レディース用と呼ばれるサイズに大きな開きがあるため、ボーイズ用(ユニセックス)のサイズが作られたのです。
装飾や色の違い
大きさに対してはメンズ用、レディース用と実は区別がないことがわかりました。では、装飾や色はどうでしょうか?
例として、LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)を挙げてみましょう。メンズ用と呼ばれているものはクロノグラフやデュアルタイムなどメカチックで男性が好みそうなデザインです。
レディース用と呼ばれている時計もジュエリーで装飾が施されていたり、ピンクゴールドだったりと女性が好みそうなデザインです。
画像で比較すると、確かに差別化が図られています。盤面にピンクのジュエリーでハートをかたどっているものをメンズ用と売り出すのはさすがに無理がありそうです。
対してボーイズ用はユニセックスサイズとして打ち出されているだけあり、デザインもシンプルです。装飾があってもワンポイントなど男性女性が身につけても気まずくならないように配慮されています。
分類の特徴
メンズ用、レディース用、ボーイズ用はサイズではなく、装飾のデザインや色で分類されていることがわかりました。
男性の持っているイメージを前面に押し出したのがメンズ用であり、女性の持っているイメージを前面に出したのがレディース用です。どちらでもない、シンプルなデザインがボーイズ用ということでした。
クォーツ時計
クォーツ時計は電池と電子回路で動く時計です。秒針が1秒ごとに進むのが特徴です。使い捨て式ではありませんが、回路が死んでしまったら、回路を交換する修理をしないと直りません。電子回路の寿命が10年程度なので、20年以上時計を使用し続けるのは難しいです。クォーツ時計の最大の魅力は時刻を正確に刻むことです。そのズレは月に15秒前後と言われています。
クォーツが使われているブランド・モデル
- SEIKO(セイコー)
- CHANEL (シャネル)「J12」
- JAEGER LECOULTRE(ジャガールクルト)
オートクォーツ時計
オートクォーツ時計は、クォーツ時計と構造はほぼ同じです。違う点は、内部に内臓発電機が搭載されていることです。発電機があるということは電池を必要としないということになります。内部にあるローターを動かすと、内臓発電機で電気が発生します。その電気でクォーツを振動させ、クォーツを動かす、つまり時計を動かしているのです。ただ、クォーツ時計同様、電子回路が壊れてしまった時、時計の寿命となっています。
オートクォーツが使われているブランド・モデル
- SEIKO(セイコー)「スポーチュラキネティック」
- HERMES(エルメス)「ノマード クロノグラフ」/li>
- OMEGA(オメガ)「シーマスターマチック」
機械式時計
ゼンマイで動く時計を機械式時計と言います。いわゆる手巻き式の時計のことです。この機械式は毎日ゼンマイを巻く必要があるのです。ゼンマイを巻かないと、2日間くらいで止まってしまいます。しかし、クォーツ式のように電池切れもないですし、電子回路が壊れればおしまいというわけではありません。オーバーホールは必要となりますが、長い年月使い続けられるのが特徴です。不利な点は、時間の精度や衝撃に対する耐性がクォーツ式に比べると劣っているところです。
機械式が使われているブランド・モデル
- ROLEX(ロレックス)「オイスターデイト」
- FRANCK MULLER(フランクミュラー)「トノーカーペックス」
- Cartier(カルティエ)「ベニュワール」
- WALTHAM(ウォルサム)「18carat」
自動機械式時計
機械式時計とほぼ変わらない構造です。違う点は、手動か自動かの違いです。腕の動きや振動でゼンマイが自然に巻き上がる仕組みになっています。自動機械式の時計は文字盤に「Automatic」という記載があり、見分けが比較的容易です。
自動機械式が使われているブランド・モデル
- OMEGA(オメガ)「デビルアワー ビジョン コーアクシャル」
- TAG Heuer(タグホイヤー)「カレラ クロノグラフ ジャックホイヤー」
- ROLEX(ロレックス)「デイトナ」
- BREITLING(ブライトリング)「トランスオーシャン クロノグラフ」
- FRANCK MULLER(フランクミュラー)「カサブランカ」
- BVLGARI(ブルガリ)「オクト マセラティ」
電波時計
電波時計は「標準電波」を受診して自動的に時刻やカレンダーの修正を行ってくれる機能を持った時計のことです。時計にアンテナが内蔵されていて、電波を受診しているので事実上としては時刻に狂いが生じないのがメリットです。もし電波が受診できない場合でもクォーツ時計として使用できます。
電波時計のブランド・モデル
- CASIO(カシオ)「Bady-G G-ms」
- CITIZEN(シチズン)「クロスしー」
ソーラー電池時計
光エネルギーを電気エネルギーに変えて動力を動かす仕組みを持った時計のことです。太陽電池ユニットが内蔵されており、ここで電気エネルギーに変換されます。変換された電気エネルギーは二次電池に蓄えられます。ネジを巻かないと動かなくなる機械式と同じく、日光など明るい環境にないと充電されずに時計が動かなくなってしまいます。室内の明かりよりも、日光の方が効率的に充電できるので、ダイヤル面を太陽の方に向けて置いておきましょう。その際に時計が熱くなりすぎないように注意が必要です。
ソーラー電池時計のブランド・モデル
- CITIZEN(シチズン)「プロマスターエコドライブ」
- SEIKO(セイコー)「V172-0AD0」
- ELGIN(エルジン)「ダークブラウン」
- STAR JEWELRY(スタージュエリー) 「ECO」
電波ソーラー時計
電波ソーラー時計は、時間合わせには電波が使用され、時計を動かす動力にソーラー電池が使用されている時計のことです。時間合わせの手間と、電池交換の手間も要らないという大変画期的なメリットを持った時計です。実用性が大変高い時計でもあり新しいモデルに搭載されている傾向にあります。デメリットは電気エネルギーを蓄える二次電池の寿命が短いことです。二次電池は充電と放電を繰り返すので、長くても10年程度なのです。電波時計にソーラー電池と近未来的な時計ですが、まだ伸び代がある時計だと言われています。
人気のあるブランド
- SEIKO(セイコー)「アストロン」
- SITIZEN(シチズン)「プロマスター」
- PaulSmith(ポールスミス)「H416-S066573」
- ELGIN(エルジン)「FK-1335S-BPM」