上布の買取相場と高く売るコツ

上布の買取相場

上布の買取相場に関しては、物によって非常に価格にバラつきのある製品ですので、ハッキリと提言するのは正直難しいところもあるのですが、新品の良品で５万円ほどになります。

しかし、やはり重要無形文化財に登録されているような「越後上布」や「宮古上布」のような高級品にはかなりの高値が付くと考えていいでしょう。ある着物買取サイトには、ハッキリと「宮古上布、１０万円～買取中」という文字もあるくらいですから、やはり両者の名前のブランド力は大きそうです。

参考までに、着物における一般的な相場価格の計算基準ですが、新品で購入価格の１０％と言われており、しかしあくまでこれは最高水準で、よく聞く数字では購入価格の１００分の１という査定額もこの業界では珍しいことではありません。（ちなみに着物の買取相場における最高額が振袖や訪問着の１万円です。）

「越後上布」などは元値も何十万円～何百万円というように高額ですから、状態によっては買取価格も比例して高額になるということでしょう。上布は着物の素材の１つであり種類ではありませんが、着物の買取相場と比べてもこの和服業界ではかなり高額が期待できる製品と言えます。

上布で高く売れるもの

上記で書いたように、上布には重要無形文化財に指定されているものが「越後上布」と「宮古上布」の２種類あります。こちらはどちらも、色々な買取サイトでも「特に高額買取しています」と書かれていることも多く、よっぽど状態が悪くなければ高額が期待できるのは間違いないでしょう。

さらに、越後上布は近年材料となる麻の収穫量が減少気味のようで、より希少価値が上がっていくとみられ、また、宮古上布も伝統工芸士がもうおらず最近は生産量がグッと下がっている為、同様に高値になっていくと予想されます。

これら２つ以外では、「能登上布」「近江上布」の２種類も、高額買取が期待できるものです。

そして最後にこれらを査定に出す際に気をつけて頂きたいのが、一緒に「証紙」も見てもらうということで、この証紙というのはその上布の産地や品質を保証するものであり、端切れなどに伝統工芸品のマークのようなものが付いていることが多いようです。こういった工芸品などの高額になりやすいものほど、この「証紙」の有無が金額にも影響しますのでご注意ください。