会津上布の買取相場

会津上布の買取相場価格は、状態の良いもので約~1万円ほどと言えます。この価格は他の上布と比べても少し安値と言えるでしょう。(例:越後上布、宮古上布 約~10万円・能登上布 約~5万円)

会津上布は他の上布に比べると歴史が30年ほどと浅く、土地としては麻の産地として知られていますが会津上布そのものの知名度としてはやや低めです。

また、越後上布などの「地機」で織られるものに比べて会津上布は「高機」で織られるため、生産スピードも速いですし(約2倍~3倍)さらに構造としては機械織と変わりません。着物は基本的に手間のかかったものの方が高額になりますから、そういった点でも価格に差が出ていると言えます。

しかし何百円という買取も珍しくない着物業界では、この1万円という相場は十分高額の部類に入りますし、もちろん産地などのブランドは重要ですが、査定においては状態や色柄・その時の流行など様々な点が総合されて価格が決められますから、一概に「〇〇は安いor高い」と言い切れないのでご注意ください。

会津上布で高く売れるもの

まず、一般的に人気の高いものはそれだけ需要があるということで査定額も上がりがちです。会津上布の中では比較的「帯」が人気のようなので、高額買取が望めるかもしれません。

次に夏物素材には共通することですが、売りに出す時期も重要となります。というのも、夏物を真冬に売ってもその時期に必要としている人は少なく再販した際などにニーズが集まりません。なので、会津上布のような夏物は春~初夏に見てもらうのがより高額買取してもらうコツと言えます。

実際に、ある買取業者のブログでは5月の末頃に「会津上布、積極買取中」というような文字も見られました。

会津上布とは

会津上布の特徴

福島県で生産される麻織物で、最近では「会津からむし織」と呼ばれており、原料となる苧麻(ちょま)の生産量は日本1。軽くて体に張り付かないため夏物の素材としてはとても評価の高い上布です。

会津上布の種類

近年呼ばれている「からむし織り」の「からむし」とは、上布の原料となる苧麻(ちょま)の別名です。

現在日本(本土)で生産されるのは福島県の昭和村のみで、他の有名生地である「越後上布」「小千谷紬」などもこの昭和村のからむしを使用して作られています。