2銭の買取価格相場
2銭の買取相場価格は、状態の良いもので約50円~ほど。1銭の価値である10円~に比べると額面も上がりますから少し高額と言えますが、古銭全体として見るとそこまで相場が高額になるわけではありません。
また、他と比べて種類が少なく(1種類)、高額になりやすいものが多くないので相場上がりにくいのは納得ですね。発行期間は11年と短めですが、発行された枚数は2億枚を超えますので希少価値もあまり高いとは言い切れません。
しかし下記でもご紹介しますが、中には何千円という金額を付ける2銭も存在しますから必ずしも「買取額は安い」と言い切れませんので、もしお持ちの方はご安心ください。
価値の高い2銭
では具体的に高額が望める種類ですが、発行初年である明治6年発行のものは高価でやり取りされています。ある買取業者では1枚に2000円という査定額が付いていました。販売に関しては、状態が良いものでは3万円を超える値段で売っているお店もあるので驚きです。(あくまで「販売」価格ですので「買取」価格になると半額以下が普通。)
このように、古銭の買取において「発行年」は非常に重要となり価格にも直結しますので覚えておくといいポイントの1つでしょう。今回の2銭のように発行初年はもちろん、他にも極端に発行枚数が少ない年のものなどは買取価格に想像もしないような差が生まれることもあります。
また、こちらは2銭「銅貨」ということで素材には「銅」が使われています。「銅」は管理がとても難しい素材として知られていますので、たとえ先に挙げた明治6年発行でなくても状態の良い美品であれば金額には期待ができると言えます。この時、家にある銅貨を綺麗にしようと自分で掃除したりしないことが重要で、素人が下手に手を加えてしまうとむしろ価値が下がることにもなり兼ねませんのでご注意ください。
最後に「エラーコイン」と呼ばれる製造ミスのある古銭は希少価値が極めて高い為査定額にも期待ができます。特に2銭銅貨の場合「影うちエラー」という存在があり、これは本来刻印される文字や絵柄が反対(鏡で見たような)になっているものですので珍しく価値の高い古銭として評価されるでしょう。
2銭の種類
2銭は補助硬貨として発行された為、1種類のみしか発行されていません。
2銭銅貨…明治6年に発行され、同時期の高価である竜1銭と同じデザインで重さはピッタリ2倍の銅貨。