海外切手の中でも最も人気も買取相場も高いのが中国切手。中国経済の不振から買取価格は下がってきていますが、それでもまだまだ高い水準で積極的な買取が行われています。
中国切手の中でも人気が高い主な種類と買取相場をまとめました。
※買取相場は状態の良い良品における金額です。
年賀切手「申」
通称「赤猿」。1980年に中国で初めて発行された年賀切手で、当時から縁起が良いものとして人気がありました。発行枚数が500万枚と少なかったこともあり他に発行された十二支の切手に比べると極端に高い金額でやり取りされています。
買取相場はバラでも1枚約10万円~と高額で、特に高級とされる顔が金粉などで金色になっているようなものには20万円以上の金額が付くこともあります。
オオパンダ
中国を代表する動物であるパンダがデザインされた切手。第2次まで発行されていて、日本にパンダブームが到来していた為、当時の切手ブームと共にシンプルな見た目ながら非常に人気が高かったものです。
未使用であれば、第2次発行の6種類全て揃って約5000円ほどとこちらも大きくプレミアが付くでしょう。また第1次も比較的高額買取が期待できますが、第2次の方がより積極的に取引されているようです。
中国共産党50周年
名前のとおり中国共産党の50周年を記念して、全部で9種類が発行され6枚がバラ、残りは3枚がつながって1つのデザインになる連刷になります。
こちらは発行当時中国で切手収集が禁止されていたなどの背景から、残っているものが少ない為希少価値が高く買取金額も高額になりやすいものですが、近年は中国経済の落ち込みにより相場は全盛期の3分の1ほどになる業者もあるようです。
それでも買取相場としては、全種類揃って~1万円ほどとやはり高額。中には10万円以上を付ける業者もありますから状態などによっては、下がりつつあると言ってもまだまだ期待が持てる種類でしょう。
文10 毛主席の最新指示
毛沢東をテーマに発行された切手で、他にも「毛主席像」「革命的な現代京劇」「毛主席の長寿をたたえる」などの種類が発行されましたが、中でも特に高額を付けているのがこちらの種類です。
こちらも先の「中国共産党50周年」同様に中国国内では収集が難しかったこともあり、観光で訪れた日本人が購入したものを今になって中国人が欲しがるといった原理から買取相場は高額と言え、状態が良ければ10万円~という価格が付くものです。
少年たちよ、子供の時から科学を愛そう
こどものイラストが描かれた切手で、同じタイトルで6種類のシリーズが出ていますがプレミアが付き高額で売買されるのはそちらではなく、バラで横長の1枚のみ発行された切手になります。
こちらは発行枚数が50万枚と少なく希少価値が高く、相場もバラ1枚が~10万円と日本切手では中々お目にかかれない価格になります。
全国の山河は赤一色
最も高価な買取価格が付くと言えるのがこちらの切手で、発行してから1日経たずに印刷ミスが発覚し、その後の再販が中止されてしまったなどの理由から世に出回った数が非常に少ないのが特徴。
驚愕の何千万円という買取価格を付ける幻の切手とも言えます。