一朱銀の買取価格相場
一朱銀の買取相場は、状態の良いもので約~2000円ほど。
一朱銀の素材は名前通り「銀」ですし、古銭業界で人気があるかというとそこまでではありません。その為、同年代に流通していた他の貨幣(特に金貨)と比べると少し相場は安値と言えるでしょう。(参考相場:一朱金→約3000円・二分金、二朱金→10000円)
しかし江戸時代発行というアンティーク要素などから、古銭業界全体では額面~1000円ほどが相場なのでそこと比べれば比較的高額と言える価格でしょう。
さらに下記でもご紹介しますが、一朱銀は他の金貨のように何十万、何百万という破格を付ける種類などがまずないのも相場が比較的安値である要因と言えます。
価値の高い一朱銀
具体的に高額買取が期待できる種類としては最初の一朱銀として1829年に発行された「文政南鐐(ぶんせいなんりょう)一朱銀」が挙げられ、こちらは江戸時代後期に「南鐐」と呼ばれる質の良い銀を用いて製造された物です。
銀の中でも高品質の物を使っていたことや、その後に発行されていく一朱銀が徐々に銀の質を落としていくことなどから最も高額でのやり取りが可能となるでしょう。
この「南鐐一朱銀」は、他の一朱銀には「一朱銀」という刻印が分かりやすく入っているのに対して、こちらには額面を表す「以十六換一両」という文字が入っていることが特徴です。
小さい銀貨でこの文字が入っているものは、比較的良い換金結果が期待できると言えます。買取価格は状態の良いもので約1万円ほどと言え、額面に比べて大きくプレミア付き高額。
一朱銀を高く売るコツ
買取に出す際の方法ですが、オークションでは複数枚セットでの売買が盛んなので、もし手持ちがあるなら1枚ずつではなく何枚かをセットにすると価値が上がるかもしれないので試してみることをおススメします。
需要の高い形で売るのも高額買取においては非常に重要なポイントなので「どう売るのか」という点は見過ごすことができないと言えるでしょう。
一朱銀の種類
上記で書いたもの以外をご紹介します。
- 嘉永(かえい)一朱銀…1854年に発行されたもの。
- 貨幣司(かへいし)一朱銀…別名「明治一朱銀」とも呼ばれる1868年から発行されたもの。