二朱金の買取価格相場
二朱金の買取相場は状態の良いもので3000円ほどと言え、こちらは同じ「朱」の単位である一朱金の買取価格の相場が1万円ですからそこと比べると比較的安値と言えるかもしれません。
しかし、1600年代発行という歴史からアンティークとしての要素もあり、近代古銭の買取相場価格と比較すると高額と言える金額です。(近代貨幣の買取相場は額面又は100円~ほど。)
ちなみに下記で詳しく紹介しますが、3種類あるうちの1種類のみ高額買取が可能である為、他の2種類だけで見ると買取相場は1000円ほどと言えそうです。
価値の高い二朱金
先に少し触れた、二朱金の中でも特に高価買取が期待できる種類をご紹介します。
元禄二朱判金
「元禄二朱判金」は1697年に最初の二朱金として発行されたものですが、こちらはその古さや流通期間が13年と短いことなどから比較的高額になりやすく、状態の良いものであれば25万円という高価買取額を提示している業者もあり、別の業者でも13万円という高額が提示されていました。
逆打ち
先で紹介した「元禄二朱判金」の中でも現代で言うところの「エラーコイン」の1種類に当たる「逆打ち」と呼ばれるものは特に高額。
これは、表と裏の刻印の向きが逆さまになっているものの事で、買取価格も80万円と一気に跳ね上がります。
ちなみに他の二朱金の逆打ちは2~3万円でこちらも相場に比べると高額ですが、「元禄二朱金」と比べると価格が大きく落ちることが分かりますね。
このように古銭の買取においては発行枚数や流通数が少なく「希少価値の高い」とされる種類は、高額換金が可能となる定番条件と言えるでしょう。(特にエラーコインなどは極端に流通数が少ないものの代表。)
その為、同じ二朱金であっても発行期間が長いものなどは希少価値が低く買取価格も落ちやすいですから、このポイントは覚えておくと他の古銭買取においても役立つでしょう。
二朱金の種類
二朱金は長方形の金貨で、約1cmほどと非常に小さい補助貨幣。通称で「二朱判金」や「二朱判」などと呼ばれることが多いです。
上記で書いたもの以外をご紹介。
- 天保二朱判金…1832年から30年弱流通したもので、最も長く使用された二朱金。
- 万延二朱判金…1860年から発行が始まり、1869年(明治2年)まで使用された二朱金で、明治に入ると「明治二朱金」に名前が変えられました。