二朱銀の買取価格相場

二朱銀の買取相場は、状態の良いもので約~5000円ほどと言えそうです。

同じ銀貨である「一朱銀の買取相場が2000円ほどですから、額面が上がることもあって二朱銀の方が比較的高額となるでしょう。

これは金貨である「一朱金」の3000円という相場よりも高く、古銭業界全体で比べても平均以上と言えます。

というのも、そもそも二朱銀は大阪(銀貨)と江戸(金貨)で違った貨幣を統一することを目的として発行された金貨としての価値も持つ銀貨でした。そういった経緯もあり銀貨でありながら比較的高い相場が保たれているとされています。

また、この年代の古銭には共通する点ですが江戸時代の発行であり歴史も古いため骨董価値も加わってこのような相場となるのでしょう。

価値の高い二朱銀

具体的に高額となるであろう二朱銀の種類をご紹介します。

古南鐐二朱銀

「古南鐐二朱銀」とは、1772年から発行された「明和南鐐二朱銀」と1800年以降に発行された「寛政(かんせい)南鐐二朱銀」を総称したものです。

特に「明和南鐐二朱銀」は銀の純度も100%近い非常に高品質な二朱銀として知られていることもあって最も買取価格は高額になり、ある買取業者では8万円という価格を付けていました。

また「寛政南鐐二朱銀」の買取価格も6万円ほどと高額であり、このように総じて「古南鐐二朱銀」は高価での換金が可能な種類と言えるでしょう。

安政二朱銀

「安政二朱銀」は「貿易二朱」とも呼ばれるように、主に貿易での取引に使用するため1859年に発行された二朱銀でしたが、大型の割に額面が低かったことなどから「バカ二朱」とも呼ばれるなど当時の評価はあまり高くない種類です。

しかし、こちらはそんな通称とは裏腹に一般に広まらなかったり発行期間が短かった(1か月未満)為、希少価値が高くなっており現在の古銭買取業界においては高額買取が可能でしょう。買取価格も5万円~ほどと高額。

このように現在に残っている枚数が少ないなどの理由から高額買取が期待できるものはプレミア古銭の定番条件と言えます。

その他、特別高価買取というわけではありませんが、二朱銀の種類として、上記で書いたもので有名どころと言えば、新南鐐二朱銀です。南鐐という高品質の銀を使用して製造された1824年発行の二朱銀で、別名「文政南鐐二朱銀」。