琉球通宝の買取価格相場

琉球通宝の買取相場は約~3000円ほどで、状態の良いものでも5000円~10000円ほどと言えるでしょう。

こちらは、江戸時代の後期に薩摩藩が琉球で流通させるために製造したもので、一説では幕府の許可を取り製造したにも関わらず琉球では流通させずに薩摩藩内で軍事用に使用されていたという話もある地方貨幣です。

買取相場は穴銭の中でも有名な「寛永通宝」や「天保通宝」などの一般に広く使用されていたものと比べると、地方でのみ使用ということで希少価値が高く買取相場は比較的高値と言えるでしょう。

また、種類によっても価格は違いますから下記で詳しくご紹介します。

価値の高い琉球通宝

具体的に高額となりやすい種類をご紹介します。

琉球通宝半朱

琉球通宝には2種類ありますが、その2つでも比較的高値でやり取りされているのが「琉球通宝半朱」というものです。

琉球通宝半朱は1863年に製造が開始された円形の琉球通宝で、薩摩藩の「サ」の字が側面に小さく入っているもの。

こちらは上記で書いたように全体の買取相場が~3000円ほどなのに対して5000円は付くと言えるでしょう。(状態による)

桐極印

次に「桐極印」が入ったものは希少価値が高く高額。

基本的に琉球通宝には側面に薩摩藩の「サ」の字が入りますが、これにプラスして「桐刻印」と呼ばれる小さな刻印が側面に入っているものを指します。(写真で見るとただの点のようにも見えます。)

山添極印

桐極印と同じ要領で「山添極印」も貴重で、こちらは小さく「山」の文字が側面にあるもので買取価格は期待できるでしょう。

琉球通宝を高く売るには

偽物に注意

琉球通宝は同時に天保通宝の密造が行われていたことなどが影響して、偽物も多く出回っていることで有名。

先に紹介した側面の「サ」の字の有無などはそういった偽物かどうかの判別にも役立ちますから覚えておくと良いと思います。

文字の大きさや字体

最後に、琉球通宝に限らず古銭(特に穴銭)の買取においては、刻印されている文字の大きさや字体などがよく見られているポイントと言えます。

オークションや販売サイトなどで見られる「大字」「中字」「小字」などの記載はそういった銭貨の仕様を表したものですから覚えておくと見やすくなると思います。

これは収集家によって好みや探しているものが分かれますから「○○は高い」とは言い切れませんが、1つのポイントとして覚えておくと便利でしょう。

琉球通宝の種類

上記で書いたもの以外だと、琉球通宝當百という種類があります。

1862年から薩摩藩で製造された楕円形の琉球通宝で、額面は100文。当時、琉球は薩摩藩の支配下にあるという状況での発行だったこともあり薩摩藩の「サ」の字が刻まれています。