経済不安などの影響により、金やプラチナの相場価格が上昇していると話題です。金はもちろんですが、プラチナも希少価値が高く、工業用、インゴット、アクセサリーなどさまざまな需要があるため相場は常に高めです。

さて、そんなプラチナを買取するには相場が高い頃を狙うのが一般的です。ここでは、プラチナの相場の過去、現在、これからの推移などを解説していきます。

現在は過去の3倍ほどの上がり幅

2016年6月のプラチナの相場はグラム3600円程度となっています。5月に比べて、400円ほど下がっています。

しかし、2015年、2014年などここ数年の平均相場の動きを見ると平均が4000円台であることから、これからも値上がりの方向へ推移していくと思われます。1970年代の前半では1500円を切る平均相場もあったため、ここ数十年で3倍近くまで相場が上がっていると考えられます。

さらに、1980年には年平均が5000円、最高相場が8000円と高騰した過去があります。近年では、2008年に7500円の最高相場を記録しているため、急激な高騰も考えておくことは重要です。

近年のプラチナ相場の推移について

前述したように、近年ではプラチナは4000円台を年平均でキープしています。一度、2009年に平均が3700円台にまで落ち込んでいますが、2008年、2007年と5000円台を平均で超えています。

目安のレートとしては、金融不安や大きな経済的なイベントが起こることで変化が激しくなる可能性があります。世界情勢は常に注視しておく必要があります。

含有量による相場変化

さて、先述して解説したプラチナの買取相場ですが、これはPT1000という純度が100%のプラチナの1gに対する円での価格です。買取相場でこれを確認して、買取専門店に行った時、思った以上に査定額が低かったとしたらそれは含有量の問題でしょう。

プラチナの製品には、多くの場合プラチナの含有量が必ず刻印されています。とある業者の含有量に対する買取価格の相場を確認していきましょう。まず、Pt1000の場合は純度100%ですので、3460円となっています。

含有量が95%であるPt950の場合は3284円で、90%のPt900は3171円、85%のPt850は2988円となっています。

もちろん、純度100%のプラチナの日々の相場が上がれば、これらも上昇に推移しますし、下がれば低くなります。純度100%のプラチナの相場レートを目安にプラチナの価格を確認しておくと良いでしょう。