江戸時代は大判、小判をはじめ、一文銭まで17種類もの通貨が流通していました。

それぞれ代表的な古銭の買取価格の相場や高く売る方法をまとめました。

江戸時代の古銭の買取価格相場

大判の買取価格相場

大判は純粋に金としての価値に価格を上げています。

贈答用として製造され流通数が希少なため、10万円前後の高額な買取相場となっています。

小判の買取価格相場

小判も材質が金ですから買取価格としては高額な5万円前後の相場です。

大判よりも価値が低いと評価されるのは金の含有量が大判より少なく、通常の通貨として流通し、数が多いためです。

大判小判の複製品

大判小判はたとえ複製品であろうとも金であれば、金の含有量の価格として買取をしてくれます。金の価格はそう下落することはないので良い取引が出来ると考えていいでしょう。

例えば、小判の複製品は一万円前後の買い取り相場です。

一分銀の買取価格相場

一分銀は長方形の貨幣で桜の模様に囲まれた一分銀という文字が鋳造されている貨幣です。

こちらの買取価格は2~3千円です。材質が銀で、通常の貨幣として小判よりも多く流通しているためです。

一文銭の買取価格相場

一番少額の一文銭は保存状態の良いもので50~100円の買取相場です。材質は主に銅で寛永通宝の名で広く知られています。

価値の高い江戸時代の古銭

慶長大判

江戸時代の古銭で価値の高い大判の中でも最も評価されているのが慶長大判です。

買取価格は1200万と非常に高額です。これは、鋳造数が16565枚と非常に少ないためで、江戸時代の初期に徳川家康が威光を示すために造らせたという説があります。

しかし詳しいことが不明で謎が多く歴史的にも非常に価値のある貨幣のため、その付加価値も付け加えられているのです。形状は角張った楕円形で「拾両後藤」と墨書きされています。

万延大判

次に価値の高い大判は万延大判です。買取価格は150万円と高額ですが、慶長大判よりも価値が九分の一程値段が低いのは一般の通貨目的としての大判として製造されたからです。

鋳造数が17,097枚と多く、金の含有量が大幅に少なくなっています。

江戸時代貨幣の種類

中判

あまり知られていないのが、中判です。これは天保年間のみ発行され当時五両の価値があったため天保五両判と称されています。

実際は金の含有量が低く、品質もあまり良いとは言えませんが、発行数が少数のため人気のある貨幣です。

その他の種類

次に有名な小判より下の貨幣を紹介していきます。二分金一分金二朱金一朱金です。

これらは長方形の形状をしており金の含有量は低めのものの、小判の補助的な役目を担い広く普及していました。

金の次に価値があるものは銀で、丁銀、豆板銀、一分銀二朱銀、五匁銀、一朱銀です。

最後に、百文銭(天保通宝)、十文銭(宝永通宝)、四文銭(文久通宝)、一文銭(寛永通宝)です。