ご存知の通り、買取をしてくれる店はボランティアで営業しているわけではなく、買取をした商品を売って儲けを作り出したいというのが本音です。
ということは、店に出しても高く売れる商品をこちら側が提示すれば、より高額な金額で買取をしてくれるはずです。
ブランド品買取店の選び方や交渉術などを紹介してきましたが、肝心の品物の見栄えが悪くては仕様がありません。
なぜなら査定で重要なのは第一印象だからです。あまりお手入れがされていないものだと印象が悪くなり査定額に響きます。査定に出す前にお手入れをして品物を見栄え良くするのも大事なポイントです。
ここでは、ブランド品を高く売るためのお手入れ方法を紹介します。
バッグ・財布を高く売るためのお手入れ方法
革製品は水に注意!
革製品は絶対に水をかけてはいけません。濡れぶきんでふくことも絶対にやめてください。革は水に濡れると縮んだり、変色するという性質を持っているためです。
表面をふくときは傷がつかないように慎重に。乾いたふきんなど柔らかいものを使い、あまりごしごししないほうがいいでしょう。
黒いぽつぽつ汚れは消しゴムで優しくこすると消えますが、汚れだけをこすってください。ここで表面を傷つけたら元も子もなくなってしまいます。
バッグの中の汚れ
バッグの中も重要です。小さなごみがたくさんポケットの中にたまっていることがあります。これらは粘着テープ等でやさしく取り除きましょう。
折り込んである部分や四隅は傷がつかないように柔らかめの小さなブラシや楊枝などを使い、ごみを掻き出しましょう。
キャンバス地の場合はカーペットの汚れ取で使用する粘着ローラーを使うと便利です。
匂いを消すには
押し入れなどの匂いがついてしまっている場合は陰干ししましょう。日に当ててしまうと日焼けしてしまいますので必ず陰干しにしてください。
匂いが取れないからと言って革製品に消臭スプレーをあてるのはやめましょう。縮んで変色します。布製品でも念のためやめたほうがよいでしょう。
ベロア・スウェード素材について
ベロア・スウェード素材は専用のブラシ、クリーナーがあるのでこれらを使用し毛並みを整えたり、汚れを落として綺麗にしましょう。
時計を高く売るためのお手入れ方法
文字盤のガラス部分や溝の汚れはしっかり取る
文字盤のガラス部分はなるべく柔らかい布でふきましょう。眼鏡用ふきんや携帯クリーナーが便利かもしれません。溝などは汚れがあってもなくても綿棒などでふき取っておくとよりきれいになります。
ベルトが革の場合は革のクリーナーで手入れすると見栄えがよくなります。
電池が切れているものはNG
あとは電池です。電池がなく、止まってしまっているときちんと動くかどうかの確認ができず、査定額は格段に落ちます。店側で電池の交換等の手間になってしまうと理由も付け足しておきます。
洋服を高く売るためのお手入れ方法
洋服は目立ったシミがなくても一度クリーニングに出してみましょう。洋服に関しては素人判断せずプロに任せたほうがより綺麗な状態に仕上がります。
【共通事項】付属品は出来るだけ付ける
ブランド品を購入した時には、保証書や領収書、店の紙袋等もらえると思います。付属品が多いほど少しずつですが買取額は上がります。理想は買ったときの状態そのままです。
前述しましたが、保証書や領収書、保存する袋や入っていた箱、紙袋、ギャランティカード(各ブランドが本物を証明しているカードです。)、果てはコントロールカード(検品した証明のカードで紙製です。プラダとシャネルしかついていません。)もです。カデナ(南京錠です。今日ではアクセサリーとして使用されています)がついているものであれば、こちらもつけたほうが良いです。
時計の場合は予備のコマや、抜いたストラップやはり買った時の状態そのままが理想と言われています。
ジュエリーはやはり買った時の状態、重要なのは鑑定書です。こちらがあれば査定時間が短くなり、質は保証されているのでよい値は付きやすいと思います。
売るタイミングを見計らいましょう
季節とブランド品の買取価格の関係
例えばですが、今の季節が冬だとしましょう。夏物のドレスを査定に出しても思うような金額にはなりません。買う人がほとんどいないからです。需要と供給を考えれば当たり前のことですが、意外に売るタイミングで失敗する人もいるようです。
かといって、夏の時期にやはり夏物のドレスが高額査定されるかと思えば、それも違います。夏は比較的短いので夏真っ盛りに購入しても来年着用するかどうかを考えると高価なものに手を出しにくい傾向にあるからです。夏物は春の終わりごろや初夏などが絶好のタイミングと言えます。
洋服に限らず、バッグや財布なども季節の色が存在しているわけなので、それを意識してみると売るタイミングを間違えずに済むかもしれません。
流行について
そしてもう一つ重要なタイミングは、季節に限りません。「使わなくなったら思い切って見切りをつける」ということです。一定数値段の変わらないブランド品ですがその中でも流行というものが緩やかに存在しています。
その流行が終わったと同時に使わなくなったのなら良いと思いますが、流行が終わる前に使わなくなったらどうでしょう?もったいないと思うことでしょう。
まとめ
ここでまでブランド品を高く売る方法~業者選び編~とブランド品を高く売る方法~駆け引き・交渉術編~、そして本記事と紹介したことを全て実行するとなると大変な手間暇がかかります。
より高額を目指すのならばよいかもしれませんが、時間とコストを天秤にかけてみて見合うだけの範囲ですることをお勧めします。それでもきっと熱意は伝わるはずです。