ふるさと切手とは地域活性化などを目的として各地の特産や観光地などをデザインした切手のことで、切手ファンだけでなく美しい絵柄などから旅行の際のお土産などとしても人気の高い切手のこと。

他の切手に比べて歴史は浅いですが、都道府県別に発行されているなど種類も非常に豊富ですから、今回は特に人気が高く買取相場も高額になりやすいものをご紹介したいと思います。

平成元年~5年発行分

元年「海と島博覧会」

広島県で開催された「海と島の博覧会」を記念して2種類が計650万枚発行されました。買取相場は額面62円に対して約80円ほどとプレミアが付きます。

平成2年、5年「飛騨高山」

名前の通り岐阜県の飛騨高山を題材に「春の高山祭り」「ライチョウ」「秋の高山祭り」「飛騨の里」と4枚連刷になっています。買取相場は約300円ほど。

平成3年「北のロマン花木」

北海道のふるさと切手で2度再販されたうちの初版のもの。額面は62円で発行枚数は375万枚。「スズラン」「ライラック」「エゾカンゾウ」「ナナカマド」といった4種類の花が1枚ずつに描かれた連刷ものです。買取相場は4枚で約~300円。

平成6年~10年発行

平成7年「奈良と太平記」

平成3年に額面62円で初版されたものの再販で、額面は80円。「吉野の春」「吉野の秋」と奈良の美しい季節を切り取った2種類が連刷されています。

再販後に増刷されるなど人気が高く、買取相場は2種類が10セット(計20枚)のシートで約1500円ほど。額面を少しだけ割ってしまいますが、美品に関しては2500円以上の高額での買取も見受けられます。

平成8年「流氷の天使クリオネ」

北海道のクリオネが描かれた1477万枚発行の人気切手。額面80円に対して、買取相場は美品であれば100円と高額です。

平成9年「長崎街道」

長崎、佐賀、福岡県を通る長崎街道が4種類でつながっている切手で発行枚数は575万枚。買取相場は4種類×5セットの計20枚で2000円と、美品であればほぼ額面と同じ金額での買取が可能な切手です。

平成10年「尾瀬」

世界的にも名高い名所である群馬県の尾瀬を、緑豊かな「早春の尾瀬」・赤く色づく「晩秋の尾瀬」と2種類の美しいデザインで表したもの。2枚セットでの買取相場は~200円と額面を超えるプレミア切手と言えます。

平成11年~15年発行

平成11年「しまなみ海道開通」

広島から愛媛にかけて開通した「しまなみ海道」を記念して発行されました。

額面80円が20枚のシートは美品で額面とほぼ同じ1600円の買取相場で、地図に沿って8種類全てのデザインが1枚ずつ印刷されている記念シートは額面を少し超えた~1700円ほどでの買取が可能になります。※美品に限る

平成11年「富士五湖」

富士山をバックに「河口湖」「本栖湖」「精進湖」「山中湖」「西湖」の富士五湖を描いた切手で、買取相場も5種類揃って約~500円と高額でやり取りされています。富士山をデザインしていることもあり海外からも人気が高いのが特徴。

平成12年「東北のさくら」

東北6県の桜を1県ずつ描いた美しい切手。6種類×4枚ずつのシートは見た目にも美しく人気が高く買取相場は~2000円と高額になります。

↓この時期以降からはシリーズ物やシートのものが増えていきますので、その中でも人気シリーズをご紹介します。

旅の風景シリーズ

こちらは各地の観光スポットなどがデザインされた切手帳(切手を収納するケース)と共に発行され、現在18集まで発行された人気シリーズです。

1つの土地でデザインの違う10枚が1シートになっており(例えば最新の18集は千葉で10種類)、買取相場も基本的には額面以上の900円ほど。中には1シート(10枚)で2600円という高額を付けるものもありました。

ただ人気シリーズであるが故、希少価値としては低く持っている人も多いので、美品でない限りは高額買取は望めませんのでご注意ください。

地方自治法施行60周年記念シリーズ

名前の通り、地方自治法の施行から60周年を記念して各都道府県ごとに5枚ずつセットで発行されてきた人気シリーズ。2016年の5月に福島県、6月に東京都を発行してシリーズは終了となるようです。

5枚が切り離されたものや使用済みのものはセットでも~100円ほどと安めですが、記念シートや切手帳に入ったものは基本的に美品であれば額面と同等以上での買取が可能です。

ふるさとの花(全国47都道府県の花)

各都道府県の県花をデザインして発行されてきた「ふるさとの花シリーズ」の1集から10集までを1枚にまとめて47種類が収録された切手シート。

色とりどりの花が47種類並んだシートは非常に美しく切手ファンに限らず人気の高いものです。買取相場はかなりの美品でやっと額面を超えるほどと、人気はありますが発行枚数も多いためそこまで買取価格が上がらないのが現状。

おわりに

いかがでしたか?

ふるさと切手には、まだまだここでは挙げきれないほど数多くの種類がありますから掘り出し物もあるかもしれません。

1度ご自宅の切手を整理した際など、状態の良いものがあれば査定やオークションに出してみるのをオススメいたします。