乾隆通寶の買取価格相場

乾隆通寶の買取相場は約~200円ほどで中国銭の中では比較的安値と言えます。

というのもこちらは、数の面で当時最も多く製造・流通した古銭と言われておりとにかく数が多いのが特徴なので、希少価値があまり高くありません。

下記で紹介する高額を付ける一部のもの以外は、中国はもちろん日本でも珍しい種類ではない為買取相場も上がらないと考えられます。

価値の高い乾隆通寶

母銭

具体的に高額となるものとしては「母銭」が挙げられます。こちらは、中国古銭の買取においては多くの種類に共通するものであり、乾隆通寶も同様にこの「母銭」の買取価格は通常の物に比べて極端に高額になるでしょう。

では「母銭」とは何なのかというと、簡単に言えばお金を大量に製造する際の元の型となるもののこと。これを元に製造していきますからその質は非常に良く、特に刻印が深くハッキリしていて美しいのが特徴です。

また、母銭自体は大量生産されませんから枚数も少なく希少価値も上がり、買取価格は何百円~という一般的な相場に対して5万円~10万円という非常に高額となります。

彫りの深さによって価値が変わる

また、これに関係して彫りの深さはとても重要と言え、「母銭」でなくても刻印のしっかりしたものはより人気も高く高価な買取値を付けるでしょう。

あるオークションでは「母銭と間違えるほどの美品」と書かれたものは3万円という高額な落札額となっていました。

鑑定力も大事

偽物が多くて有名な中国古銭でもありますからやり取りには注意が必要。まったくの素人であれば、まず古銭専門の買取業者などしっかりとした知識があるであろう場所での鑑定をおススメします。

銅銭の手入れ

最後に乾隆通寶は銅銭であるので素材はもちろん「銅」ですよね。この「銅」は素材として非常に長期保存が難しいとされているため、比較的状態の良いものであれば買取価格に差が出やすいと言えます。

そしてこの時注意したいのが、いくら「汚れている」と感じても自分で綺麗にしようとしてはいけないということ。古銭の買取業界では、硬貨などを磨くことは新しく傷をつけることなどに繋がるためご法度ですので、ありのままを査定してもらうようにしましょう。

乾隆通寶、乾隆通寶の種類

1736年から発行された乾隆通寶は、製造された場所(局)ごとに分類することが可能で、現在の北京にあたる場所にあった戸部宝泉局・工部宝源局、現広州にあたる広東宝東局など全部で18局で製造されていました。

これらは裏面に製造局の記載があり、それを見て種類分けが可能となります。