和同開珎の買取価格相場
和同開珎の買取相場は状態の良いもので1万円~10万円。下記で紹介するような高額となる種類では何百万円という価格をつけることもありますが、標準的なものであればまずこの相場ほどとなるでしょう。
和同開珎は、なんといっても日本最古のお金でありその歴史は非常に古いです。しかも発行期間も50年ほどとあまりと長くない為現存する物が少なく、希少価値はとても高くなり相場も高額。
また、歴史の授業などで使うのでしょうか「教育用」として作られたレプリカなどがオークションでは蔓延しており、本物に出会うのはかなり稀と言えるでしょう。
価値の高い和同開珎
上記でも書いたように、基本的には「本物であれば高額」でやり取りが可能と言える和同開珎ですが、その中でも特に高値を付けるであろう種類をご紹介します。
古和同開珎
まず「古和同開珎」は708年から発行された和同開珎の中でも特に初期のもので、正式に発行される前に試作として作られたものと言われています。
笹手
こちらの中でも「笹手(笹書とも呼ぶ)」と呼ばれる刻印されている各字の縦線の最後が尻すぼみになっていて笹の葉のように見えるものは希少性が高く高額。
材質は銀でも銅でも価値は変わらず、ある買取業者では200万円という破格を付けていました。
縮字
同じく「古和同開珎」の「縮字」と呼ばれる標準の物よりも字が小さい(縮んでいる)ものも高価での提示があり150万円という価格も見ることができました。
三つ跳
上記のように字体の違いで価格に大きく差が出るのが和同開珎など古い古銭の特徴で、他には「三つ跳」と言って表面にある「和同開珎」の4文字のうち「開」以外の各3文字の最後の1画が跳ねているものを指します。
こちらも非常に高額が望め、本物であれば100万円以上での換金が可能と言えるでしょう。
和同開珎を高く売るためのポイント
最後に買取相場でも少し触れましたが、和同開珎はレプリカを始め「絵銭」なども作られているので注意。
「絵銭」とは江戸時代に民間で作られた貨幣の模倣品のことで子供のオモチャやお供えなどとして広くやり取りされていたもので本物のお金ではありません。
その為買取価格も安く、そちらは1000円ほどが相場。しかし、本物かどうかは素人が見てもよく分かりませんから、まずは確実な目を持つ専門業者に鑑定をお願いすることが高額買取への第1歩と言えます。
和同開珎の種類
上記で書いたもの以外だと、新和同という種類があります。銅銭のみが発見されていて、作りは古和同に比べて薄くて精密なもの。