外国紙幣・コインの買取相場は各国ごとの通貨単位などによって異なるため断定は出来ませんが、基本的には日本円に換金する時の時価を下回ることはないでしょう。その為、あえて相場として言及するなら「時価格以上」と言えます。

また、日本の古銭と比べると収集家からの人気は低くなりますので、そこも相場が大きく時価の範囲を超えにくい要因と言えるでしょう。

しかし、そんな中にもプレミアが付いて大きく価値を伸ばすものも存在しますので下記でご紹介します。

外国紙幣・コインを高く売るには

金の価格変動によって変わる

まず、外国コインの買取業界でよく目にするのが「オンス」という言葉です。オンスは重さの単位でありこの場合、金の重さを表しています。

1オンスで30グラムほどですから、基本的にそれ相応の金の時価が買取価格となるでしょう。その為、もし下記で紹介するような特にプレミアが付く種類でなければ金の価格を調べながら良い時期に売るのがベストと言えます。

同じ要領でドル単位のコインに関してもその元の単位が日本円でいくらかというのが重要ですから、経済的な情報や知識があると、より有利な形で買取が進められると思います。

外国コインは偽物に注意

基本的に外国コインは偽物が非常に多く見られることで有名で、業者への持ち込みでなくオークションなどで出品する際などは事前に鑑定に出すことをおすすめします。

これは、偽物を売ってしまわない為と高価買取に繋げる方法として覚えておくと便利でしょう。ちなみに可能であれば、鑑定は海外機関(NGCなど)に依頼するのが最も効果的です。

価値の高い外国紙幣・コイン

外国紙幣・コインの中で時価以上の価値が付く種類をご紹介します。

投資向けの人気コイン

まずオーストリアの「ウィーン金貨ハーモニー」やカナダの「メイプルリーフ金貨」のような投資用として人気の高いものは、買取業者などでは積極的に買取を行っているためプレミアが付くことが期待できます。

セントゴーデンズ金貨

他にも高価買取が期待できる種類としてはアメリカの20ドル金貨でその美しさから人気が高い「セントゴーデンズ金貨」です。

政治的な要因で残っている数が極端に少なく、オークションでは6億円という驚愕の価格で落札されたこともあります。

ウルトラハイリリーフ

同じくアメリカで2009年に発行された「ウルトラハイリリーフ」という約11万枚が1年間のみ発行されたものは非常に貴重。

金の質は最高級とも言え買取価格も20万円~、オークションなどでは「セントゴーデンズ金貨」同様に何億円という価格が付くこともあるとか。

銀貨の場合

銀貨に関しては、もちろん時価は下がりますから金貨に比べると買取価格は安値になりますが、こちらも鑑定書付きであったり状態の良いものは比較的高額での換金が可能でしょう。

旧ソビエト連邦の紙幣

最後に外国紙幣ですが、買取業界においてはコインと比べると比較的その市場は狭くなります。しかし、その中でも特に高額でやり取りされているのが「旧ソビエト連邦」の紙幣。

こちらは国がもう存在しない為発行はもちろん使用もできないことなどから希少性が極端に高く高額となります。買取価格も100ルーブル紙幣に6万円という高額が付いている業者もありました。(2016年5月現在:1ルーブル1.6円前後)

このように、外国紙幣やコインでも人気やレア度によって価格を大きく上げるのは日本の古銭買取に共通する点と言えますね。