「切手」は、世界中でもコレクターが非常に多いことで知られているものの一つですね。
コツコツと集めてきた新旧さまざまな切手のコレクションを眺めていると、珍しい種類の切手などは特に、もしかして案外高く売れるんじゃないか?なんて考える方も多いのではないでしょうか。
ここでは、切手を買い取ってもらう場合の価格相場について見ていきましょう。
切手の買取は意外と安い…?
熱心に切手収集をされている方にとっては残念なことかもしれませんが、切手は買取を頼んでも思っている以上に安値を付けられてしまうことが一般的だと言えます。
今は切手収集をしている人の数も少ないので、その分希少価値で高く売れるのでは?とつい思いがちなのですが、逆に、珍しい切手を何としてでも手に入れたい!という人の数も今はそれだけ少ない、ということでもあるのです。
そのため、需要と供給の点から考えて、あまり過剰な期待をしていると結構ショックだったり、ガックリきたりすることもあるでしょう。
基本は額面割れ
切手の買取相場は、ほとんどの場合、額面割れをしてしまうことがほとんどです。
目安としては、額面の4割から7割程度の価格が付けられると思っておくと良いでしょう。
発行枚数の少ない切手や、記念切手、高額面切手などについては、もっと高額査定が出ることもありますが、それでも額面の8割、9割程度の値段が付けば御の字といったところです。
中には例外も!
ただ、もちろん非常にレアものの切手であり、且つ保存状態も非常に良いものなどであれば、嬉しい高価買取も大いにあり得ますよ。
いわゆるプレミアム切手や、エラー切手、外国の切手など希少価値の高いものは、思いもよらない高額なお宝だったりしますので、諦めるのはまだ早いかもしれません。
切手の値段は、まさにピンからキリまであるのです。
切手は買取不可もあり得る
切手を買い取ってくれる業者は色々あるのですが、切手によっては買取自体を拒否されてしまうケースもあります。
たとえば、バラの切手は買い取りません、というお店は案外多いですね。
また、20円以下などの低額切手についても、買取拒否をされることが比較的多いと言えます。
切手を売りたい時には事前に、そのお店では自分の持っている切手の買取を取り扱っているかどうかを、必ずよく調べたり確認をしたりしてから申し込むようにすると安心です。
切手の買取価格相場が動く時期
切手の買取相場は、年々下がってしまっているのが現状です。
その理由には、昔ほど郵便を利用する機会が少なくなってきている時代の流れも大いに関係しているでしょう。
今では連絡手段や情報伝達手段も多様化しており、インターネットや電子メール、携帯電話などが広く普及していることから、昔のように手紙やダイレクトメールといった「郵便物」だけが唯一の連絡・情報伝達手段だった時代とは状況が大きく変化しています。
また消費税の改正によってその都度郵便料金も変わっているため、以前の額面の切手の相場は下がってしまうという現象も必然的に起きています。
ただ、こういった状況の中でも、唯一切手の買取相場が上がる時期というのがあると言われています。
それは、企業などから発送される郵便物が増える時期の直前です。
つまり切手の需要が高まってくる時期の少し前、という絶妙のタイミングを見極めて切手を売ることが出来れば、わずかながらでも最大限に切手を高く売ることができるわけです。
まとめ
今までに色々な切手を集めてきたり、大切なコレクションとして保管をしてきた方にとっては少々残念なことではありますが、今現在の状況では、切手は資産価値としてはほとんど期待ができないでしょう。
そのため、投機的な目的で切手を収集するという気持ちではなく、あくまでも「趣味」として楽しむぐらいに割り切っておいたほうが良いのかもしれませんね。
買取業者などに頼む前に、ざっくりとでも今自分が持っている切手が市場ではどのぐらいの価値があるのか?を客観的に把握してみたいという方は、「切手カタログ」を買ってきて調べてみるという方法もお勧めですよ。