切手の買取というと、当然未使用の綺麗な状態の切手でなくては買い取ってもらえないだろう、と考えている方も多いと思います。

ですが、実は「使用済みの切手」でも立派な買取対象になるのです。

普通は一見何の価値も無さそうに見える使用済み切手ですが、マニアやコレクターの中ではまさに垂涎ものの一品である場合もあります。

ここでは、そんな使用済み切手の買取について詳しくご紹介していきます。

使用済み切手の買取専門店

意外に思われるかもしれませんが、切手買取業者の中には、使用済み切手を専門に取り扱っている切手買取専門店もあります。

ですから、もしも使用済み切手を売りたいなと思っているのであれば、こうした店に買取を依頼するというのが断然お勧めの方法です。

通常の切手買取専門店とは違って、使用済み切手に関する知識や造詣がひときわ深いことから、持ち込んだ使用済み切手に関しても鋭い鑑定眼で正確な価値の有無を判断してもらえることでしょう。

もしも近くにそうしたお店が無いという場合や、大量にあり過ぎてお店に持ち込めないという場合には、スタッフが自宅に鑑定に来てくれる「出張訪問サービス」や、お店にコレクションを郵送する形で鑑定してもらう「宅配買取サービス」を利用することもできますよ。

お店によっては、買取を頼もうかどうか迷っているという方のために、使用済み切手をデジカメなどで撮って店に送ることで無料鑑定をしてくれる、というサービスがある場合もありますから、こうしたサービスも積極的に利用してみると良いですね。

消印は付いててOK!

コレクターでない方から見ると、切手に消印が押されてしまっている状態だと何だか価値が低くなりそう…という感覚になるものなのですが、消印は付いていて構いません。

むしろその消印こそが、マニアにとっては至高の興味対象だったりするのです。

例えば、切手などの発行日に使われる「初日印(ハト印)」などの特殊な消印や、エラー印などがあると、かなりの希少価値となり高額査定になったりしますので、一切心配する必要はありません。

そのままの状態がベスト

使用済み切手を高く売るために最も良い状態なのは、封筒なら元の封筒のまま、ハガキも元のハガキのまま、という状態です。

つい良かれと思って切手のところだけ切り抜いてしまったり、切手だけ剥がしてしまったり、などをしがちだと思いますが、そうすると価値がぐっと下がってしまいますので注意しましょう。

切り取ってしまったものは…

もしも上記のことを知らず、封書やハガキから切手の部分だけ紙ごと切り抜いた状態にしてコレクションしていた場合は、できれば水につけて切手を紙から剥がした状態にしておいたほうが、より高く買い取ってもらえます。

ただしこの剥がし方が結構難しく、水やお湯、薬品などにつけて、綺麗に剥がして、乾かす…という作業をすることによって、切手を傷めてしまうことも多いので要注意です。

特に全くの素人がこうした作業をした場合、切手が変色したり皺になったりということも起こりやすいですし、無理に剥がそうとしたせいで切手が破けてしまうなんていうアクシデントも大いに起こり得ます。

また、糊をきちんと落とせていないと、切手同士がくっついてしまったりというハプニングも起こりやすくなります。

そうなると当然、その分切手の価値が下がってしまいますので、買取価格も低くなってしまうのです。

古いものは慎重に!

さらに、たとえば祖父母の代の頃のハガキや封書など、かなり昔のものだったりするとなおさら、上手に切手を剥がすためにはかなりの繊細な技術が必要になります。

一般的に古い切手や古い封書などのほうがより価値が認められることが多く、買取価格も高くなりやすいですから、古いものほど慎重に判断しましょう。

まとめ

使用済み切手を売る場合、これはどのぐらいの価値があるものなのか?とか、紙から剥がすべきかどうか?など、判断に迷うことが多いと思います。

もしも迷った時はそのままにしておいて、まずはお店の鑑定士さんに相談してみるという方法が最も安心でベストな売り方ですね。