航空切手の買取相場
航空切手の買取価格相場は約1000円~ですが、シリーズであり種類によって買取価格が変わるため高いものは1万円を超えるものもあります。一般的には「プレミア切手」と言えるでしょう。(バラですが有名な「見返り美人」や「月に雁」なども同等の相場になります)
額面に対して90%ほどの換金率が相場の普通切手が、業界では高額で取引される方だとされていますから(つまり1枚50円の切手なら買取は50円以下になります)、このような額面が何10円の切手に付く価格としては相場の1000円はかなり高額と言え、航空切手の人気の高さがよく分かります。
航空機による郵便専用として発行されたため、普通よりも大きいサイズであったり作りもしっかりしているなど、普通郵便用とはまた違った魅力があると切手ファンからの根強い人気を誇っている為このような高額相場になるのでしょう。
ただ、切手も状態など傷の有無は厳しく金額に反映されますから航空切手なら何でも高額になる訳ではありませんし、バラかシートかでも換金率は大きく変わります。
航空切手「シート」の買取相場
基本的に、1つの額面がシートで複数枚保存されたものよりも、バラでも各額面ごとに全種類が揃っていた方が換金率は上がります。
しかし、小型切手シートと呼ばれる違う額面の切手が全種類揃ったシートも出ていますので、こちらはまたかなり金額が上がってくると言えるでしょう。
総合すると、種類や額面にもよりますが状態の良いシートなら約2000円~が相場となります。
航空切手「バラ」の買取相場
バラでも買取を行ってくれる業者が多い一方で、やはり他の切手同様にシートよりも金額は下がりがちです。
しかし、全額面分揃っている場合などは金額はぐっと上がり、例えば「大仏航空」はバラでも4種類全て揃っていれば1500円ほどの価格が付くなど高額になります。
航空切手で高く売れるもの
上記でも書いたように基本的には高価買取が期待できる航空切手シリーズですが、その中でも特に高額での換金が期待できる種類があります。
まず最も高額でやり取りされているのが「立山航空」という種類で、こちらは発行されている5種類全てが揃えば何万円という高額が付きます。(調べた限り約2~5万円ほど)
さらに「きじ航空」という、航空機が印刷されておらずきじのみが図柄として印刷された種類も貴重であり高値でやり取りされます。きじ航空の中では、額面144円のものが最も高額。
また「五重塔航空」という種類は、航空機と五重塔が並んでいる図柄で全部で5種類ありますが、この中でも額面が25円の切手が最も高値を付けるといいます。これら全てが未使用品で揃っているなどの好条件であればさらに買取価格は期待できるでしょう。
そして最後に、航空郵便のテスト期間中に発行された初代の航空切手であり「飛行郵便試行記念」と呼ばれるものは、非常に数が少ないので希少価値も高く高額での換金が可能。
しかしこちらの切手、人気が高いこともあり偽物が多く出回っているのが特徴ですから注意が必要です。
航空切手とは
昭和4年から正式に発行された航空機専用の郵便切手。
額面は16円・34円・59円・103円・144円という普通郵便とは違った航空輸送専用の価格設定となっています。
主な種類は…「芦ノ湖航空」「きじ航空」「立山航空」「五重塔航空」「大仏航空」「五重塔コイル」などがあり、「きじ航空」以外には全て航空機がデザインされています。