特殊切手とは国家的な出来事などの宣伝や記念の為など、郵送物を送ること以外にも何か目的を持って発行される切手です。
代表的なものや比較的買取相場の高い種類をまとめましたが、特殊切手の分類は曖昧なところもありますので「記念切手」「公園切手」「年賀切手」に関しては個別にまた種類分けをしている別記事をご参照ください。
文化人シリーズ
著名な文化人が描かれたシリーズ。第1次期(昭和24年~27年発行、18種)と第2次(平成5年~発行、31種)に分けられ、主に第1次文化人シリーズは高価買取されやすい種類となります。
西周(にしあまね)
思想家の西周の肖像がデザインされている切手で、最も未使用品が少なく希少価値が高いため買取相場は未使用の良品であれば約500円~と高額。文化人シリーズの中では最も高価買取が期待できる種類です。
森鴎外
文豪として知られる森鴎外の切手。買取相場は、西周ほどではないですがバラで約~500円と高額です。また、バラはそこまで希少価値も高くないですが、シートになると一気に入手が難しくなるのが特徴であり買取価格もグッと上がります。あるオークションでは20枚のシートが5万円で落札されていたほど。
野口英世
医学者であり1000円札にも肖像がデザインされている野口英世の切手。買取相場はバラ1枚で約~100円。こちらもシートは高額ですが、相場~10000円と森鴎外に比べると少し安値になります。
夏目漱石
森鴎外と同様に文豪として有名な夏目漱石の切手。人気は高いですが希少価値はあまり高くないため、買取相場はバラ約~100円・シートで約~5000円ほどとなります。
20世紀デザイン切手シリーズ
平成11年から全部で17種類発行され、全て小型シートとなっており発行枚数も同じです。(各700万枚)20世紀を表す代表的な人物や事柄などがデザインされた切手。
夏目漱石
シリーズ最初となる切手で、夏目漱石を中心にデザインした小型シート。特別に1000枚のみ配られた贈呈用シートは買取価格も上がり約5000円~と高額な買取相場となっています。通常の小型シートは約~500円ほどと額面を少し割るくらいの相場。
→20世紀デザイン切手は人気も高く専用のファイルなども販売され全種類持っているファンも少なくない為買取相場はあまり上がらないと言えます。
上記の夏目漱石以外にも、「東京駅開業」「D51形蒸気機関車」「東京五輪」「機動戦士ガンダム」など、歴史歴な出来事から人気アニメなどのカジュアルなデザインまで多様な種類が発行されました。
観光地100選シリーズ
日本の観光地のPRを兼ねて、昭和26年から2年間発行された切手。
日本平からの富士
静岡県の日本平から見た富士山がデザインされており、50万枚という少ない発行枚数から非常に希少性が高く高額になります。
買取相場はバラでも約~2000円ほどと非常に高額で、20枚のシートなら20万円を超える値段を付けている業者もありました。
赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)
三重県にある四十八滝をデザインした切手で、買取相場はバラで2種類揃ったものが約500円ほど。
箱根温泉
買取相場はバラで約200円ほど。名前のとおり箱根の大涌谷と芦ノ湖をそれぞれ描いた2種類が額面違いで発行されました。